5. 日本に脈々と伝わる太古からの叡智、神道とは何か、古神道とはなにか

神道とは日本精神文化の源流であり、太古の古神道とはすべての宗教の原型であるアニミズム、シャーマニズムに近い内容の宗教です。
古神道では天神地祇を敬い、高級神霊と交流交換していました。
卑弥呼がもっとも有名な太古の日本のシャーマンです。
仏陀(釈迦)、イエスキリスト、マホメット、皆、神や仏の声を聞き、神や仏の力を分け与えられた偉大なる神霊能力者でした。
太古の日本の天皇陛下はスメラミコトとよばれ、祭祀を補助する役目の人に助けられつつも、古神道の総神主でした。

参考資料 菅田正昭著「古神道は甦る」より「神道の系統図」

どの宗教においても、時代がかわるにつれ、神霊能力は完全には受けつがれず、しだいに先人の教えである教義、教理を重視し、儀式を行い、戒律を守ることが、重要であるとされるようになりました。
日本においても、明治維新以後の近代日本を建設する過程で、ナショナリズムに利用され、古神道からわずかに受けつがれてきた行法は破壊され、神祇伯も廃止され、神道とは名ばかりで、国民にナショナリズムを押し付ける国家神道に変質してしまいました。
明治天皇をはじめ、明治時代の皇室には、伝統的な神道が受け継がれておりました。天皇陛下の本質は血筋だけではなく、御霊統なのです。大嘗祭は儀式ではなく祭祀です。
信教の自由は国民に保障されておりますが、日本が日本である限り、森首相が述べられたように歴史的・神霊的には「天皇を中心とする神の国、あるいは仏の国」なのです。
白川伯王家が神祇伯として天皇陛下になる秘密の行法を受け継いできました。真偽のほどはわかりませんが、「伯家による秘伝の神事を授けられない天皇の御代が、百年間続けば、日本の国体は滅亡するだろう」とさえ言われているそうです。
日本が日本である限り、皇室が皇室である限り、神道祭祀を太古から現在を経て未来にいたるまで続けていくことが、日本の平和と繁栄のために欠かせません。日本の国運に影響します。神道に限らず、仏教であれ、キリスト教であれ、皇室の本質は祈りなのです。

皇太子殿下も雅子妃も、お苦しみになられているようですが、お二人とも大変聡明な方です。おつきの人々が神霊(神道、仏教、キリスト教、ユダヤ教などの宗教知識)や国際情勢(21世紀の人類社会)に対して知らないのではないかと思われます。
イギリスをはじめとするヨーロッパの国王や貴族と交流する、国際親善を図ることは、日本の国際戦略上重要なことです。雅子妃はご存知であると思われます。 国のためにも、民のためにも、皇室のためにも、神道祭祀をおろそかにしてはいけませんが、21世紀のひとつの世界において、世界で最古、世界で唯一の皇帝が、世界各国の王族・貴族と国際親善を図ることも、今までにもまして重要なのです
ひとつの世界の構築のために、日本人の使命と皇室の役割を認識しなければなりません。皇室に伝わる祭祀の救世の力を私は感じざるをえません。
「神道」とは、縄文時代からの「古神道」を基にして、シルクロードを西から東にきた渡来人の宗教を融合したものではないでしょうか。古神道と古代ユダヤ教はにているようです。京都には渡来人が創設した神社もあります

さて、一神教の人格神を信じ、教義、教理を学習し、儀式を行い、戒律を守ることが高級宗教であって、神霊との交流を行うことは低級宗教であるとする考え方があります。
確かに神霊と本人は思っていても、実際は動物霊に操られている場合が多いので、この考え方をまったく否定はしませんが、各宗教間は教義、教理の争いや、聖地争奪戦をおこなっているという現状を日本人の立場からみると、宗教を信じるだけでなく、神霊世界の実相を把握する必要があると私は思います。

20世紀末から21世紀初頭にかけての今日、地球環境は破壊され、倫理道徳は退廃し、宗教間の対立と闘争がともすれば世界大戦、いわゆるハルマゲドンに発展しかねない現状です。

このような危機的状態のなかで、意識しているか、いないかは別として、日本人の考え方のバックボーンになっている、東洋の叡智、すなわち、神道、仏教、儒教などの考え方は人類を平和に導く思想としても重要に思います。
とくに、日本精神文化の源流であり、さまざまな宗教の原型、言い換えれば万教の元に近い、神道、古神道の思想の中に、人類救済の鍵が隠されているのです。
その意味において、天皇陛下や皇室を中心とする日本民族は、人類の新しい世紀を開く、新しい次元に上昇するために、特別の役割があるように感じます。

アインシュタインが来日したときに述べたメッセージについては、博士がご本人が述べたという説、いや述べていないという説がありますが、はっきり言ってどちらでもよろしい。誰が述べたとしても、そのメッセージは本質を述べています。
世界の文化・文明はアジアに始まりアジアに戻っています。皇室があらゆる国の歴史を超越した、世界で最も古くかつ尊い家柄であることは歴史的事実です。そのような軍備や経済に超越する日本の優位性です。万世一系の皇室をお守りしなければなりません。
天神地祇を敬い、鎮守の森に囲まれた神社に祭られている高級神霊に諸々のお願い事を祈り、特定の開祖、詳細な教義、教理や戒律がなく、祭のときには御輿を担ぎ、神様と共に飲めや、歌えや、踊れやと直会(なおらい)する、ある意味ではかなりいいかげんな宗教だからこそ、諸宗教の相互理解の基となるのです。


◆◇◆アインシュタイン博士の日本の皇室に対するメッセージ◆◇◆

「近代日本の発達ほど世界を驚かしたものはない。その驚異的発展には他の国と違ったなにものかがなくてはならない。果たせるかなこの国の歴史がそれである。この長い歴史を通じて一系の天皇を戴いて来たという国体を持っていることが、それこそ今日の日本をあらしめたのである。  私はいつもこの広い世界のどこかに、一ヶ所ぐらいはこのように尊い国がなくてはならないと考えてきた。なぜならば、世界は進むだけ進んでその間幾度も戦争を繰り返してきたが、最後には闘争に疲れる時が来るだろう。このとき人類は必ず真の平和を求めて世界の盟主を挙げなければならない時が来るに違いない。 その世界の盟主こそは武力や金の力ではなく、あらゆる国の歴史を超越した、世界で最も古くかつ尊い家柄でなくてはならない。世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。神が我々人類に日本という国を作って置いてくれたことである。」

アインシュタイン博士の日本の皇室に対するメッセージにつき、アインシュタイン博士が述べたという説と、述べていないという説があり、今となっては真偽はわかりません。アインシュタインが述べた、述べていないという議論は別として、メッセージの内容は当を得ていると思います。


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